【チラ裏】!ばらさよ年〇二〇二ーHP担の振り返り


『クリスマスが今年もやってくる、悲しかった出来事を消し去るように。』

『なら、何も残らないね』

 こんばんは。HP担です。

 12月25日になったばかりの、24日の26時台が刻一刻と近づいてくる頃、巷ではSayの六時間などと呼ばれるこの時間に、この記事を書いているということから、皆さんは私の私生活について、何か一つ想像できることがあるのかなと思います。

 

 そう、『HP担はサンタクロースではない』ということです。それは残念ながら事実で、私はトナカイと老体に鞭を打って大空を飛び回るあの赤き老人ではない。青き老人Дед Морозでもない。一介の大学生なのです。

 

 いや、大学生であるかも怪しいところはあるのかもしれない、何故かというと、4月以降の私は、両手で数えて足る程度しか明大前という駅に降りていないから。

 今年という年はまるでぺらぺらで、正直なところ年末であるという感覚が今もないのですが、どうやら一週間もしないうちに令和二年は終わりを迎えるようです。令和元年は7ヶ月しかなく、令和二年はペラッペラ。やっぱり令和は駄目。改元するしかないな。改元は全てを解決するんです。そして大仏建立。#鎮護を見せろ安倍晋三

 

 さて、名前を言ってはいけないあの病は、私生活と経済と政府とを粉々に破壊しました。悔しいことに、たかだか流行り病の為に、我々は生活様式を変容させ、その流行り病を日常として甘受しなければならないらしい。異常を正常化するために、異常を克服するのではなく、異常こそを新しき正常であるとしなければならないらしい。なんという発想。これが君が必死こいて考えたコペルニクス的転回ってやつかい? そいつはCoolだね。君の頭が。

 

 それだけでなくサークル活動をも破壊されました。我々は批評会という伝統を電子上の最新トレンドに変え、打ち上げという空間を密であるとして唾棄しました。離れたところでも批評会ができるよ。クラスターの危険が減らせたよ。わーい。すごいね。これが最新なんだってさ。すばらしいね!

 この思わず涙が出るほどすばらしきヰズ・コロナの世界で、我々はいくつかの斬新な試み、新たな可能性の模索を続けてきました。批評会の電子化もその一環でありますが、他にもいろいろあります。そしてそれは、我々三文文士会だけではありません。ある大学から話を持ち掛けられたオンライン合同誌「BLOOM」の存在は、我々が直面し、そして行ってきた暗中模索の試行錯誤が、多くの大学文芸サークルでも行われていることを如実に示すものです。

 社会の都合で強制的に生活を変革させられるのは癪ですが、いつか必ず戻る前提では、あの批評会前後の雰囲気を、沖縄料理店「宮古」の宮古焼きの味を、いつか必ず取り戻すという前提では、この一年間はあくまでも新しい可能性の開拓です。電子でもできるよということの証明、ノウハウの蓄積の期間です。少なくとも私はそうであってほしいと思っています。オンラインでずっとやるという形式での異常の正常化は、パンケーキ好き好きおじさんや緑の女帝が許してもこの葉桜吹雪が許さねぇんです。

 

 この試行錯誤、文士の活動の記録は、現在までに3つの作品群を「部誌」と呼称する形で結実しています。実体化はしてないから結虚かもしれません。皆様におかれましては、こちらのページから、ただの大学生が三文文士として確かに今年存在していたということを改めて確認いただければ幸いです。

 最後に、この場末の如きチラ裏を読んでいるのかもしれないこのサイトの愛読者の皆様と、すべてを悪びれもせず押し付けてしまったのに最高の出来を用意してくれる編集のY氏と、このサークルを支えた文士全員と、全国すべての苦境に喘ぐ大学文芸サークルのメンバーに、厚く厚く感謝を申し上げるとともに、本年のHP更新の締めとさせていただきます。