批評会(9月28日)

題名: レイヴンのサングラス

作者:かんざきその子

質問事項:率直な感想をお願いします

 

l  率直な感想としてはアメリカンホラー。段々乗っ取られる人が増えていくのと、主人公だけが「置いて行かれる」感覚が怖かった。

l  ゾンビ映画を彷彿とさせられる。

l  個人的には最後まで読めば怖いと思えるこういう作品は好き。

l  SNSの書き方を参考にさせて貰いたい。

l  SNSのシーンで誰が打ってるのか分からせた方が良いのももっともだが、アカウント名と実名を分けても良いかも。

l  鴉のイメージ⇒悪魔の使いというのがタイトルのイメージなのかなと思った。

l  LINEを乗っ取られたことがあったので、その時の文とほぼ同じ文章があるのが面白いと思った。

l  最後まで読んだときにスパムで終わるのが、今後のさらに酷くなっていく状況を想像させて怖かった。

l  人名が短い中で多く出てきたので、混乱してしまった。かなり詰まると言うほどではない。

l  安室さんは一カ所でしか出てこないので、そこは匿名でもよかったかなと思った。

l  お題が無茶振りなわりには自分の話に持って行ったなと思った。

l  内容としてはそこまで広がっていなかったので、もう一声欲しかった。お題を書くという難度を考えると面白くできている。

l  見知ってるはずの人がいきなり「コイツ誰だよ」と言ったときには、友人であれば小芝居があっても良かったかも知れない

l  登場人物の名前に由来はありますか。

l  動画は先輩が考えたものですか? ⇒見たことがあるのをもじった。

 

【作者から】

余り書いたことがないような作品だったので面白いと言っていただいて嬉しかった。

名前の由来は布団。

 

 

 

題名: 崖

作者:矢柳古

質問事項:皆さんが初めて執筆したのはいつですか。その時の経緯や書いた内容も教えてください。

 

l  高校生の時に書いたと言うことでなるほどなと思った。てにをはが少しおかしいのや、所々言いたいことが伝わりづらい箇所がある。

l  この作品は二つ要所があって、離婚で悲嘆に暮れているシーンと、崖に臨むシーン。離婚から崖という発想を安直。安直な部分をいかに安直に見せないかが固い。

l  離婚という経験したことがないことを書かないといけない。結婚してないからこそ書けるものを詳しく書いて欲しかった。

l  前半の雰囲気が好きなのは前評者に同じ。本当は家族のためにためていた有給を無為に消費するのが良い。

l  本当にあった怖い話のラストを思い出された。

l  他人だらけの写真、というフレーズが好き。

l  碌に家族を大事にできない人と扱き下ろされるにはインパクトが足りなかったので、どれだけ家族にとって主人公がクズだったのかを描写して欲しかった。

l  話が急展開しすぎた印象。

l  むしろ「稼ぐことが家庭のため」と思っている男と、そうは思わない女の対比を描いて欲しかった。

l  リアリティがない作品だと感じた。離婚は手紙一通では終わらないし、諦めが早すぎる。養育費とかも捨てて早々に自殺してしまうのもエゴだと思った。

l  方言が分からなさすぎて混乱した。

l  昔の作品と言うことで以前読んだ同じ作者さんの作品に比べたらなるほどなという感じだが、そこまで酷くつっかえたわけではなかった。

l  全体的な完成度はよく言えば同じ、悪く言えばどれも足りない。手直しするには全体。

l  リアリティ云々というよりは話にオチを入れるべき。

l  突然の英語が凄く浮いて見えた。和テイストを邪魔しているように見えた。

 

【作者から】

離婚などよく知ってないのに書いたのが詰めが甘かったのかも知れない。

当時日本昔話を見まくってて、岩手県のとうせん坊を知ったのがきっかけ。最後の方言は岩手弁。

 

最後の英語は恐らくかっこつけ。