批評会(4月29日)

作品名:アクアマリン・ブルー

作者名:冬原燎

質問事項:短編小説を書くときに気を付けていることは何?

~批評概要~(質問への回答はA.で記す)

・リストカットの痕が右手にあるが、利き手はどちらか?

・重要なことはぼかして書かれている→良かったand気になる

A.物語の流れまとめ、登場人物少な目に

・シーンごとの描写◎

A.冒頭を書いてみて判断→起承転結の流れ意識

・セリフが良い

・ボーイッシュ口調→キャラが立ってた

・主人公の性格と言動にずれを感じる

・言葉のチョイスや句点のつけ方がきれい

・いい意味で切ない

・ストーリーの整合性がでてきた

A.冒頭と結末をはっきりさせる

A.軸を持つ

 

作品名:フェアリィチャイルド

作者名:八雲辰毘古

質問事項:読んでいて気になった点や思ったことを教えて

~批評概要~

A.「自伝?」→違う

・一人称独白が重たい、もっとファンタジー比重上げて

・ラスト「逃げられると思うなよ」◎

・完成度高い

・一人称の重さが好き

A.一本筋だと思った

・ラストに違和感→終わりのタイミングもっと前

・空想に逃げる暗い心理がよくかけていた

・主人公に共感した

・「ごっこ遊び」の現実感をぼかすのがうまい

・ファンタジーにしては重い

・妖精の子という設定もっとぶっ飛んでていい

・自分語りが現実的すぎ

・ファンタジー要素の見せ場ほしい

・ファンタジー増やすとラスト落ち着かない

・自分語りこのままでいい

 

~総評~

今回は新入生歓迎号のラスト、上記の二作品を扱った。両作とも、完成度の高い小説であった。二人とも自分の持ち味を出していた(出そうとしていた)特に後半の作品がそうだが、今回は批評者の間で意見が真っ二つに割れた。どちらが正しいのかはさておき、ここまで白熱した議論が交わされるのは、この作品が、それに値するだけの質を持っているということに他ならない。作者に投げかけられる疑問にも、両者ともしっかりと持論を展開させていたし、そこまで作りこまれていることは素晴らしいことだと思う。我々も見習わなければならない。次回からは、冬号の作品を扱う。近くには、新入生号並びに春号の締め切りが控えている。一人でも多くの人が作品を寄稿してくれることを願う。……私も書かないと。