批評会(10月2日)

作品名:雨だれのなか

作者名:冬原燎

質問事項:音は聞こえましたか

 

質問の回答としては

 

  無音な静かな世界、その中の生活音を描いたのだとして読んだ

  音がテーマとわからなかった

  「〜の音」という表現は多いが、音自体を感じなかった。

  「〜の音」という表現だと、その音がしている様子を想像するのに変換が必要となり、音が聴けないのではないか

  人によっては音のないまま読まれてしまう

  しみこまれていくような水滴音が聞こえた

 

などがありました

 

また、

 

  最初読んだ時点ではよくわからなかった。雰囲気を楽しむ小説だと思った

  抽象的でわからなかった

  多くの人にわかるよう書くべきではないか

  読者に委ねる部分が大きいため、綺麗に想像できる人と音が想像できない人に二分されたのではないか

  自然の観察をすると、よりリアリティが出てくるので、体験と感想から自然描写をするとよい

  表現のズレがあり、もったいなかった

 

などの指摘がありました

 

そのほかの感想や肯定的な意見としては

 

  作者らしい

  面白かった

  雰囲気よかった

  物語より雰囲気を重視している

  最後の緑の桜を眺めているシーンの描写が綺麗だった

  わからないが心地よいと感じた

  葉桜という意味で、本来花見としては満足しないようなところで満足する、というのがよかった

  作者は「雨がいい」ということを言いたかったのではないか。本来嫌なもの(=雨)も良いものに見える、というメッセージではないかと考えた

  日常/非日常の心の動きがテーマではないかと考えた

 

などがありました

 

作品名:バロンドール

作者名:城寺流勝

質問事項:

1、意味がわかりましたか?(選手がプレーしている姿が見えましたか)

2、文中にカタカナが多いことに違和感はありましたか?

 

質問の回答としては

 

  カタカナの多さは気にならない

  勢いはわかった

  用語がわかる人には伝わる

  キャラの名前が急に出てきてわからない

  がんばれば想像できる

  名前覚えづらい

 

などがありました

 

また、

 

  語り手と主人公の視点が錯綜しすぎ

  江頭の描写もっとほしい

  必死さがほしい

  なんのために、誰のために書いたのか疑問に思った。サッカーを知っている人向けにしては戦略などにリアリティがない

  ラジオ実況っぽい。説明をしすぎている

  比喩をつかうとよい

  勢いで読ませるならもっと勢いをつけるべき

  用語をわかりやすく言い換える努力が必要である

 

などの指摘がありました

 

そのほかの感想や肯定的な意見としては

 

  サッカー漫画の王道的な感じがした

  アメコミっぽいとこ好き

  セリフがくさい

 

などがありました

 

作品名:If you…

作者名:八雲辰毘古

質問事項:あなたの知っている最高に「可愛い」ヒロインを教えてください。ついでにその根拠とかあれば。

 

質問の回答としては

 

  子供の前で6杯酒を飲む女性というのは微妙だと感じた

 

などがありました

 

また、

  夫の出張の設定はやめるべき

  最初の方の凝った文に対して心理描写が少なくてバランスが悪かった

  変化がなく、訴えるものがなかった

  普通は既婚女性は男性を家に上げないのではないだろうか

  恋愛小説には説得力がいるが、ご都合主義的でリアリティがなかった。

 

などの指摘がありました

 

そのほかの感想や肯定的な意見としては

  恋愛ものに触れてないなと思った(よくも悪くも)

  ポイントは押さえられていた。

  想像で書いているのだろうと思った。それにしては、よくかけていた

  完成度はよい

  タイトルがよかった

  立場の変化を明確にした方が良い。特に女性

  告白された後の感情が意外だった

  デコピンの描写がよかった

 

などがありました