批評会(1月16日)

作品名:『いつか恋する君のために――「開花性漸進的全生活史健忘」の一症状に関する報告』

作者:富久長

質問事項:不自然だと思った箇所はありましたか?


 質問への回答としては、


 ・第一文目が長くてわかりづらい

 ・ウィキペディアの引用が全体の雰囲気にそぐわない

 ・卒業アルバムの登場に脈絡がない


などがありました。また、


 ・台詞のテンションが前半と後半で変化している

 ・菊と桜哉の関係が曖昧で明示されていない

 ・描写が少なく、説明口調になっている

 ・生い立ちの説明が長い割に物語に生かされていない

 ・菊の葛藤から結論に至る過程が性急


などの指摘がありました。


 その他の感想や肯定的な意見としては、


 ・起承転結があり、まとまっていた

 ・BLというよりも友情の話だと感じた

 ・花の外見などの突飛な設定に関する描写があるといい


などがありました。




作品名:『約束したから』

作者:狛犬

質問事項:作品として何が足りないと思ったか。また、何処が不要だと思ったか。


 質問への回答としては、


・ライトノベル的な文体にキャラクター性やストーリー性がそぐわない

・キャラクターの特徴が表れていない

・発症の原因が何一つ判明しないのは疫学的におかしい


などがありました。また文章面では、


 ・「のように」「まるで」「気がした」が頻発している

 ・描写を詰め込まず、文脈で理解できるところは省くべき

 ・口にまつわる比喩が連続している

 ・硬い表現(漢語)が多い


などの指摘がありました。


 そのほかの感想としては、


 ・記憶が残っているのは都合が良すぎる

 ・「約束」の印象が薄い


などがありました。