批評会(12月12日)

作品名:背中の棘

作者名:夢見永遠

質問事項:率直な感想をお願いします。この作品の分類は何に含めばいいのでしょうか。


○作者から

感想とか考察とかあれば、言ってください。



・ひどく懐かしい(自分が中高生の時代で、鬱な時に書く)

ショートショート。

ストーリーらしきものがあるので、詩とは言えない。


・掌編と現代詩の中間

感想:わからなかった。

実際に何が起こっているのか、わからない。

→わからないからこそ、つまらない。

もうちょっとヒントが欲しかった。


・体裁に関しては、編集側のミス


・一読してモヤモヤした。

→モヤモヤしたからこそ魅かれる

ゲーム『ペルソナ』のイメージ。


・掌編と詩の中間。

言い回しがありきたり。

→ハッとさせられる文章がない。

尖った一文を挿入することで、油断している読者をハッとさせる。

洗練させていけば伸びる



・謎解きの要求はない

実体験を少しだけ入っている。

茫漠としすぎている。

→モチーフが淡白、清潔すぎる。

読者への妄想を期待するのであれば、強烈な一文かモチーフ入れるべき。


・30秒ぐらいのショートCM(アニメ会社が作った)な感じ

表現がありきたり


・解釈:ハンドガン=他人に触れ合う時に使う顔(仮面)

     →内面を護っている→薬きょうの中には何もない。


黒い終焉=核戦争

白い永遠=終わらない日常


分類する必要があるか? ワンダと巨像系小説。


読者に感じさせる絵を描くのがうまい

→文字を使って絵を描いている


モチーフがありきたり

現実を全面に出している。


・フロイトの夢分析?

→作者:違う!


・解釈:自意識的な話を書いている

自意識の相対化⇒鳥

ハンドガンのやり取り⇒内面の葛藤と妥協


・ボーカロイドの歌詞にしてみると面白いかもしれない

表現メディアを変えれば、光る作品



○作者から

新宿、渋谷、ハンドガン→あえて使っている(現実感の無さからの乖離を防ぐため)

ネットの一行小説サイトに載せた。

イメージをもとに、文章をかく。



作品名:ソフィアの森

作者名:五月雨空星

質問事項:内容が理解できなかったところはありますか? あった場合、その理由は何ですか?

反論はありますか?

今後(私に)論じてほしい事象、作品、事柄があれば教えてください。



・最初から最後までよくわからなかった。

章ごとの繋がりがない。論理的な内容がない。

理解させるような文章ではない。

ディティールだけを積み重ねている感じ。

感情の部分で繋がっている。

自伝的に見ると、作者がそこにいる。

細かい部分で粗が多い。

→「無」から考える→論理がガバガバ

日本人の宗教性を考えるときに、キリスト教と仏教だけで解釈できるのか?


漱石論・カギュー論はよかった


※漫画論単体で完成させてほしかった。

→内容批評はない、分析だけ。


自伝として読んだ場合。

→バラバラの主題の章を並べているが、各章に出てくるトピックをつなげていくと「作者」が立ち現われてくる。


作者が作者を問い続けている

作者が生きてきた文化を鏡にして、自分自身を見ている。


・感想:冒頭が自伝的

P24~ 三橋先生の現代文化概論→深めていける部分はある。

今後論じてほしいもの→ふみふみこ論とエロ漫画の文章。

引用→数を減らす、強調したい部分を引用する。


・「バイ・セクシャル」の部分で興味を持った。

東京グールが好きなので、ライバル視していた


ポスト・キャラクター論の部分がとても面白かった。

→もっと強調してほしかった。


・前半:ふんふん、なるほど。

イマジナリーライブラリーがスッキリと理解できた。


キャラとキャラクターの部分

→テヅカ回帰への部分を深く考察してみると面白いかも。


文字がでかい→キャラ語の話→考察できる。

漫画の登場人物が「私(わたくし)」性を生きているキャラクターではないか?


・言葉の概念定義が曖昧になっている

→叙述の問題!


・「オタク」として読むと、納得できる。

宗教とオタクに関して論ずる部分で、同じ視点にたって考えているなあ、と思った。


声優、アイドルなども包括できる議論ではないか?


<「オタク」の未来予想図を描き出してほしい>


現在の「オタク感」と昔の「オタク感」は違う?



以上、2作品を扱いました。