批評会(10月24日)

作品名『ファンタジィ論』

作者名『八雲辰毘古』

質問事項:気に入った表現や喩えはありましたか。あるならいくつか教えてください。

 

作者から

なろうに投稿していたエッセイ。

なろう小説に対する批評文

 

・深くは読めてはいない

→自己満足の文章(他人に読ませる文ではない)

①文体が合ってない

②結論がよく分からない→新しい考え方が引き出せていない(オリジナリティの欠如)

③たとえ話→必要か? ※本当に入れる必要があったか

 

カラオケの喩え→逆にマンネリじゃね?

 

分かりやすい喩えを用いるべき

 

内容を踏まえて

→P61 0~文章が重い

 

作品からジャンルに一気に飛躍するのはオタク的見方?

 

詩を書くから詩人→同意できない

 

文章に関して

P69の敬称の不一致→氏、さんなどなど。

 

一面からものを見ていて、薄い。

→「二次創作」と「インスパイア」の違い

 

源氏物語の長恨歌のくだり

→読者を想定して書いている

⇒本論の問題と少し変わって来る

 

ラノベ、一般、純文学のくだり

→一緒くたにして議論するのが間違いじゃないか?

文庫と単行本とで価格帯が違う、売り上げで判断するのは尚早

 

一年生がこれだけ書くのは凄い

→もっと深めて書いていける(はず)

 

・気になった点

①判断材料があやふや →冒頭、面白いか否かの判断 →周知の通りだよという表現

②主張、たとえ話のパターン→たとえ話がわかりづらい。

③読み手が誰なのかを想定していない→読者は若者でしょ?

 

→一年生にしては凄い。

 

・水増ししすぎ

→同じ内容の繰り返し、引用。

何を言いたいのかがわからない。

非常に衒学的→物知りアピール

 

論の中で言いたいことはひとつかふたつ

→散発的

→P64 非常にアナクロニズム(歴史の話)

 

細かいところで思い込みに立脚している。

→大黒柱まで抜け落ちている

※この論を踏まえて、作者さんは何を書くか?

 

・タイトルは「論」だが、内容はエッセイ

文体の割には、内容が薄い。

→論としては薄い、が、エッセイとしては面白い

 

気に入った表現

○種がなければ~

○水や気体を~

○林檎の樹に綺麗な花を~

⇒「自然」に共通している → 綺麗な表現

 

・(補足)ここ十年、二十年「純文学」は明らかに「エンタメ」の方向に向かっている。

 

・『ファンタジィ論』というよりは『ファンタジィな論』だったなあ

→読んでいろいろと考えが及ぶ

少し覚え書き

→冒頭の導入部分

⇒読者を楽しませようとする要素はある、中身は……?

中途半端になっている

P65○種と花の比喩

   ○ムスカ大佐のくだり

   ⇒比喩の使い方を意識してほしい

ファンタジィ論→対象が狭い(ネット小説に限定している)

 

作者から

この作品はすごく欲張った

寄り道をたくさんした→楽しんでもらおうという意思はあった

比喩から比喩へわかりにくくなった

⇒批評文は「説明文」ではない → 読者をバカにしていた節はあったかも

 

読者にわかりやすく、という考えにシフトしている。

 

作品名『対東京最前線MACHIDA』

作者名樋田和彦

質問事項:文章は読みづらくなかったですか?

 

作者から

謝罪①タイトルを考えたくれた方に焼土下座

  ②本のページ数合わせのため、執筆。三ページ書いたからいいや終わり

  ③内容に関する全面的な謝罪

 

・相模大野駅の構造が現実と違う

 

・嘘つくのをいいかげんにやめろ!

→自分の筆名で書け!

←判例がないし、名誉棄損的なことはしていないので大丈夫!

 

あたまがとろけちゃう文章! → もう意味わかんない!

⇒面白かった。

 

・読みやすいと思うたか?

あたまがとろけちゃう文章

きたない!(ずるい!)

 

・読んでいて不安になる文章

 

・すごく面白かったです

→レポートの使い回し、→嘘だったのかよ! →あの期待を返せ!

読める文章だったけど(むしろ読みやすかったけど)、まともに作品書け!

 

・小田急線→確定を待つ必要はない

 

・疑うべくもない! の文章が好き!

 

作者から

真面目に書いていることは確か。

アイヌの知識は前もってあった。

近代小説的文体→社会的自我を持っている

⇒その語り手に自己言及させたらどうなるか?

アイヌのDNAが語り手→近代的自我を得たら。

 

 

以上の2作品を扱いました。

2014年秋号には五月雨も一作書いているので、明大祭には是非おこしください!

(露骨な宣伝)