批評会(1月10日)

会計の松葉です。大幅に更新が遅れてしまい、申し訳ありません(最早習慣と化していますが……)。それと、テストを目前に控えながらも批評会に参加してくださった方々、ありがとうございます。今年度の批評会も終わりに近づいているので、バンバン参加してくれると嬉しいです。

 

 

それでは今週の批評会の報告に移りたいと思います。

今週の批評作品は、マッキンリー三村又吉さんの『神意』と、石城勇史さんの『歩けば鬱陶し。』です。いずれも四年生の作品で、秋号掲載のものになります。

 

神意』の質問事項は「わかりにくいところはなかったか。作品のテーマは何だと思ったか」です。質問に対する返答、批評としては

 

・わかりにくい点はなかったが、その分話も予想通りで、意外性がなかった。

・何処に重点を置いているのかがわからなかった(ホラーなのか、登場人物の心理なのか)

・テーマは因果応報/神は人を見捨てない/神を利用した排他(はっきりとしたテーマがわからないという意見も有り)

 

などがありました。以下がその他の批評になります。

 

・とても読みやすい。

・突然語りに勢いがついたり、過剰な演出が入ったりして、その部分が浮いてしまっている。

・オチは作者っぽさが出ている。

・ギミックの使い道や、それらを出した意義がわからない。

・その時々の感情で、登場人物のものの見方が細かく変わっているのが良かった。

 

作品のジャンルや、作者のしたかった事がわからなかったという批評が多かったです。読みやすさとオチの不気味さは、作者独特の雰囲気が出ているという意見と、別の系統のものも読んでみたいという意見に分かれていました。

 

 

歩けば鬱陶し。』の質問事項は「キャラの書き分けはできていたか」です。質問事項に対する返答の主だったものは「出来ていない」「口調や属性を一致させるのに一苦労」で、その理由は

 

・文量の割にキャラが多すぎる。初登場毎に2人ずつキャラが出てくるのは駄目。

・キャラのアーキテクトが不十分。

 

などでした。作者にしては書き分けができているという意見もありました。

その他の批評は、以下の通りです。

 

・登場人物がお喋りし、主人公がひたすら鬱陶しく思っているだけで、あまり魅力を感じない。主人公の主人公たるものがない。

・ルビや技名が独特。

・キャラが記号的なので書き分けできていないが、むしろこれを描くことで、昨今のハーレム作品への警鐘となっているのではないか。

・好意に対してノーコメントを貫き通すのは、ハーレム物としてはよろしくない。

・比喩が面白い。

・頭の中でシーンを想像しやすい。

 

 

以上で今週の活動報告を終わりにします。