批評会(12月13日)

 

こんにちは。会計の松葉でございます。半月も記事をサボっていたのが、この、クソッタレな会計めにございます。見つけたら豆まきの要領で小銭でも投げつけてやりましょう。

 

露骨な乞食根性はこれくらいにして、批評会の報告に移りたいと思います。

 

 

今週の批評作品は、間宮翡月さんの『その電車は何処へ行くのか』と、大沢一樹さんの『雇われ探偵の災難』で、いずれも秋号の作品です。

 

1作品目『その電車は何処へ行くのか』の質問事項は「前半と後半で極端な違和感はなかったか」です。質問に対する返答として

 

・特にない。あるとしても、許容できる範囲(夢と現実での表現方法の違いなど)での違和感。

 

というものがありました。その他の批評は、以下の通りです。

 

・地の文が(会話に比べて)堅い。

・よくある物語だが、ギミックの使い方やそれらの掛け合わせが上手なので新鮮味もあって良い。

・ありのままの綺麗さを描いているが、鼻に付くようなものではなくさらりと受け入れられる。

・落ち着いてはいるが冗長なところもある。

・二人の会話がとても好き(感想)

・あれこれ考えず純粋に楽しめる作品。

 

 

他にも「(色々なものに惑わされることなく)作者の腕前で書ききれている」「作者の考えがぼんやりと浮かんでくる、気がする」など、作者の個性や技量についての肯定的な意見が多かったように感じました。

 

2作品目『雇われ探偵の災難』の質問事項は「男性の主人公で違和感のある表現はなかったか」です。質問に対する返答としては

 

・男性としての違和感はなかったが、人間としての行動原理や思考に違和感があった(襲われ続けても任務を全うしようとする理由、自己の生命を等閑視すること、など)

 

という意見が主だったものでした。その他の批評は、以下の通りです。

 

・主人公が没個性的で、物語の中での必要性があまり感じられない。基本は裏方役であっても、終盤で大きな活躍の場を与えてあげると、もっと主人公のキャラクターが立つのではないか。

・真相が後出しで推理不可なので、ミステリーとしては成り立たない。

・ダッシュ多用や修飾語、比喩の過多等の表現面、又話の構造は若干粗いが、話自体はとても面白い(←→物語の組み立てや文章は上手という意見もあり)

・これだけの文量で、尚且つ王道を軸に書ききったのはそれだけで凄いが、やや底が浅い。

・作者のやりたかったことはよくわかる(B級映画)

・映像作品の第一話として見てみると、良い出だし。

 

賛否の意見が入り乱れる批評となりました。批評の集中した点は主人公の活躍の薄さや、登場人物の一部(特に龍鉄会会長)が使い捨てになっているのではというもので、良かったと言われた点はストーリーの面白さやキャラクターや掛け合いの愉快さなどでした。

 

 

今年も残すところ、指折り数える位しかありません。もういくつか寝るとお正月です。今年一年、サークル内で、チョーヤベエ問題が起こったりなどもなかったので、役職(仮)の身としては一安心です。ですがまだ数日間、2013年が残っていますので、気を抜き過ぎないよう、ちょっとばかし身を引き締めて、新年を迎えましょう。