批評会(10月11日)

秋ですね、金木犀の香りが非常に心地よい時期であります。(少し遅いような気もしますが)

読書の秋、というわけで我々三文文士会もバリバリ活動していきますよ!

 

今週の批評作品は芳野葵さんの『音壊』と、松葉醇平さんの『高慢発電機』です。それでは批評報告をさせていただきます。

 

芳野葵さんの『音壊』の質問事項は「童話らしさはあったか」でした。その回答としては

・童話らしさは無かった 

というものが大半でした。また、その理由としては

・童話にしては表現が難しく、堅い

・大人のための童話にしても表現がキツくない

 

また、そのほかの指摘としては

 

・タイトルにあわせて音をもっと強調したつくりにするべきだった

・童話の語り口調から突如と変化し、この口調に向かない言葉遣いが多い

・言い換えが少ない

 

などでした。特にタイトルと内容の不一致に関する指摘は多く、作者もその点に関して反省していたようです。

 

松葉醇平さんの『高慢発電機』の質問事項は「読んでいて堅苦しくなかったか」「死んだ人間は誰か分かりましたか」の二点でした。

後者は正解者も多かったようです。

 

寄せられた指摘の大半は

・言葉遣いが難しいのでスラスラ読めない

でした。この点については作者も意図してのことだったようです。

(堅苦しい文体は彼のアイデンティティーであるという説もある)

 

また他に寄せられた指摘としては

・作者が何を書きたいかが伝わってこない

・一つの段落を長くしないほうがいい

・地の文ならではの工夫をしたらいいのではないか

 

などでした。作者としては有意義な批評会だったとして満足しているようです。

 

以上で報告終了です。報告はぼんくら支部長狛犬がお届けしました。

次回は渉外の森本君が報告してくれるそうです。期待してお待ちください。