秋ですね、金木犀の香りが非常に心地よい時期であります。(少し遅いような気もしますが)
読書の秋、というわけで我々三文文士会もバリバリ活動していきますよ!
今週の批評作品は芳野葵さんの『音壊』と、松葉醇平さんの『高慢発電機』です。それでは批評報告をさせていただきます。
芳野葵さんの『音壊』の質問事項は「童話らしさはあったか」でした。その回答としては
・童話らしさは無かった
というものが大半でした。また、その理由としては
・童話にしては表現が難しく、堅い
・大人のための童話にしても表現がキツくない
また、そのほかの指摘としては
・タイトルにあわせて音をもっと強調したつくりにするべきだった
・童話の語り口調から突如と変化し、この口調に向かない言葉遣いが多い
・言い換えが少ない
などでした。特にタイトルと内容の不一致に関する指摘は多く、作者もその点に関して反省していたようです。
松葉醇平さんの『高慢発電機』の質問事項は「読んでいて堅苦しくなかったか」「死んだ人間は誰か分かりましたか」の二点でした。
後者は正解者も多かったようです。
寄せられた指摘の大半は
・言葉遣いが難しいのでスラスラ読めない
でした。この点については作者も意図してのことだったようです。
(堅苦しい文体は彼のアイデンティティーであるという説もある)
また他に寄せられた指摘としては
・作者が何を書きたいかが伝わってこない
・一つの段落を長くしないほうがいい
・地の文ならではの工夫をしたらいいのではないか
などでした。作者としては有意義な批評会だったとして満足しているようです。
以上で報告終了です。報告はぼんくら支部長狛犬がお届けしました。
次回は渉外の森本君が報告してくれるそうです。期待してお待ちください。
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