批評会(7月12日)

ハアイ! 役職で要るか要らないかと言われたら要らないと言われるほう! 支部長の狛犬です!

熱くなってまいりましたね、もうすっかり夏です。早いもので一年の半分が過ぎ去りつつありまして、学生もテストに追われる頃であります。

ええ、一週間前の記事を今更書いていることに対する言い訳です、すいません。忙しかったんです。

 

この日の批評会作品は九楽快さんの『ドラゴンテイル――お姫様の姦計――(春号掲載)』と、石城勇史さんの『アカイエチカイエヒトスジシマ(春号掲載)』と、寿一休さんの『PEACH BOY(春号掲載)』の三作品でした。

 

『ドラゴンテイル――お姫様の姦計――』の質問事項は「お姫様はかわいかったですか」でした。

 

質問事項に関して、

・可愛さは感じなかった

という意見が大多数でした。その主な理由としては

・セリフに違和感を感じる

・一目ぼれの要素などを細かく書いていないから

といったものでした。

またほかに寄せられた指摘の中に、

・展開が早すぎる

・設定に対してボリュームが足りてない

・作中の要素が多く、取捨選択すべきだった

 

といったものがありました。作品を作るうえでやりたい事を設けるのは勿論大切ですし、色々な事をやろうというのも大切です。しかしそれに相応しい量というものがあるわけでして何を一番に取るか、というのを定めると言うのが大切ですね。

 

次に、『アカイエチカイエヒトスジシマ』について。質問事項は「私、についての所感」でした。

 

批評会の際に焦点となったのは、作中の「私」の正体は何か、といったものでしたがこの日参加した15名弱の三文文士の中で正解者はなんと三名しかいませんでした。

 

不正解組から寄せられた意見としては

・タイトルが暗号なのかと思ったが解けなかった

・警察、という単語が出てきたので混乱した

 

といったものでした。その後正解者と答え合わせをした後寄せられた指摘としては

・もうちょっと難易度上げて欲しい

・言葉遣いが正体と合っておらず、読者を混乱させる良い働きをしている

・真相を知った後に読むと辻褄があってよくできている

というものがありました。

 

お気付きかもしれませんが、この記事を書くにあたって正体を明かさないように記事を書いています。この記事を読んで気になった方は是非春号を購入なさって謎に挑んでみたらいかがでしょう(露骨な宣伝)ちなみに私こと狛犬はミスリードにまんまと引っかかってしまいました。

 

次は『PEACH BOY』について。質問事項は「笑って読むことができましたか?」でした。

 

質問事項については

・笑えた

・笑えなかった

と意見が分かれ、理由としては

・無心で読むとおもしろい

 

・ボケ単体では笑えない

・ツッコミが予想の範囲を超えない

といったものが寄せられました。

 

笑い、をテーマにした議論となりそこで挙げられた意見に

・笑いの基本は他人が分かる話から、徐々にぶっ飛んだ方向へシフトしていくのが基本

・最初は笑えたが尻すぼみになっている

・天丼を活かせていない

といったものがありました。

 

シナリオ形式で書かれた作品で最初は面食らいましたが、笑いについて真面目に議論に取り組む事のできる作品で良かったと思います。漫才などを良く見ていると、確かに指摘されたとおりの構築となっており、そのシフトが上手くできていなかったが故に尻すぼみになっているという指摘が寄せられたのではないでしょうか。

 

以上で前期最後の批評会の報告を終わります。

このサークル文章も磨かれるけどギャグセンスも磨かれているという謎なサークルだよなあ、という事を最近なんとなく考えている狛犬でしたー。