批評会(11月30日)

大人になれない支部長、坂本晴人です。

早生まれの本気を見せてやる!

 

今回の批評作品は「東海道凡々随想譚抄(坂本晴人)」と「RADIOLAND(副長工兵)」の二作品でした。

質問事項は前者が「どれくらいの早さで文章を読めたか」、後者が「作品のテーマは見えていたか、もしくは隠れていたか」「タイトルの元ネタは分かったか」でした。

会場は珍しく31教室で、いつも通り15人前後の参加者だったでしょうか。私の記憶では第三校舎はこの二年で二回目です。

 

「東海道凡々随想譚抄(読み:エンドレスシズオカ)」への批評としては

・5分・8分・10分くらいで読めた(質問事項への返答)

・相変わらず文章は読みやすい

・とはいえ中身がない

・序盤は話題が飛び過ぎ

・主人公(視点)が人嫌いな風の描写で始まるが、最後はちゃんと普通の性格だと分かって終わっていた。

・旅情がそれなりに出ていたが、もっと「旅」の要素をフィーチャーしてほしい。

・静岡県のエンドレス感がよく表現されている。

 

といったものがありました。

作者としては最後の一点だけでもう、いやなんでもありません。

 

「RADIOLAND」への批評としては、

・テーマは確証がないので「これ」と断言はできないが、おそらく「これ」だろうというくらいには分かった。

・テーマを示唆していると思われる箇所が全体の文章から少し浮いてしまっている。

・テーマは東日本大震災後の原発関連の問題?

・いや、テーマについては読みとけなかった。

・本を燃やすシーンが言論の抑圧を示唆しているように感じた。

・詩の引用の必要性があまりよく分からない。

・タイトルの元ネタはradioactivity(放射能)?

 

という感じでした。

作者さんとしてはテーマはむしろ隠す方向で書いたと言っていました。

また、タイトルの元ネタの正解はクラフトワークの楽曲「radioland」でした。

70年代のテクノ曲だそうです。youtubeにあったので紹介しておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=Va7JztNeQCo