夏コミ対策 (芳野 葵)

こんにちは。三文文士会コミケ特別顧問(勝手に言ってるだけ)の芳野葵です。とうとう8月に入り、コミケ開催まで十日も切りました。みなさん、準備は進んでいますか? 今回も前回に引き続いてコミケの話をしようと思います。

 

さて前回、割と簡単に「ぜひ来てくださいね」と言いましたが……夏のコミックマーケットは大変です。まともな準備なく行けば倒れます。比喩表現ではなく倒れます。毎年何名か必ず倒れて救護室に運ばれているのです。というわけで、今回は夏コミにどう備えればいいか簡単に説明します。前回説明したコミケ参加の注意と加えて参考にしてください。

 

 夏コミ最大の敵は暑さです。野外での直射日光はもとより、館内でも人の熱気と室内のこもった熱で不快な暑さとなる場合があります。しかし、ただ通常の暑さ対策、熱中症対策をしてもコミケという特殊な環境では通用しない可能性もあります。では、どういう対策がいるか、箇条書きにしてみます。

 

①飲み物はスポーツドリンクにすべし

 暑さ対策といえばまず体を冷やすこと。そのために冷たい飲み物を飲むことが頭に浮かぶと思いますが、その時飲むものとしてはスポーツドリンクをお勧めします。人は、汗をかいて水分を体外に出す際、同時にミネラルや塩分も放出しています。そのため、水分補給と同時にミネラルや塩分もある程度補給できるスポーツドリンクがお勧めです。もしくは、梅干しや岩塩といった食品を同時に摂取することが望ましいです。また、お茶系は利尿作用があるため、止めた方が無難です。コミケ期間中のトイレは基本的に長蛇の列です。開場前の館外のトイレはその日最初の最大手とも呼ばれます。ですので、すぐにトイレに行きたくならないようお茶系は避けた方が良いです。飲む際も一気にがぶがぶ飲むとトイレに行きたくなりやすいので、こまめにちょっとずつ口に含む程度に飲むよう心がけましょう。

 

②衣服でうまく体温調節

 コミケに行く時間によっては、うまく衣服で体温調節をすることが求められます。入場が楽になる正午過ぎに行くならともかく、開場前にビッグサイトに着いて屋外待機列に並ぶとなれば直射日光対策は必須です。単純に半袖等で出かけたら痛くなるぐらいの日焼け(場合によってはやけど)をしてしまいます。屋外待機列に並ぶ可能性がある場合は、日焼け止めを塗るほか、薄手の長袖を羽織るなど直射日光対策を講じた方がよいです。また帽子などもかぶりましょう。日光から目を守る意味でもつばの広い帽子がお勧めです。日傘は、周囲に迷惑をかける可能性があるのでできれば止めましょう。一番手軽なのはタオルを複数持って行くことです。汗を拭けるほか、首にかけたり頭からかぶるなど直射日光対策になります。館内では人が密集し湿度が高くなるため発汗能力が発揮できない場合があります。こまめにタオルで汗を拭いてドライに保つようにしましょう。

 

③体調管理は万全に

 言わずもがなですが、体調管理は万全にしましょう。特に睡眠、栄養はしっかり取りましょう。体調が万全でないと夏の暑さにころっとやられます。上記の対策は健康な体があってこその対策です。万全の体調で夏コミ望みましょう。また、事前準備もしっかりしましょう。コミケ会場にはコンビニなどはありますが、大変混雑して気軽に立ち寄れるものではありません。トイレも先ほど述べたように長蛇の列が作られます。事前準備の徹底こそ最大の対策と心得ましょう。もし具合が悪くなったら、諦めて帰りましょう。撤退も止むないことは当然です。もしくは、近くのスタッフに救護室に案内してもらうことも考えておきましょう。とにかく、無理だけは禁物です。

 

他にも書くべきことは山ほどあるのですが、チラ裏のレベルを超えてしまうのでここまでにします。(笑) とにかく、事前準備と体調管理が最重要です。この二つを踏まえたうえで、自分に合った最良の暑さ対策を行いましょう。そのためにも、コミケットカタログは必ず購入して読みましょう。決して準備会からの刺客としての発言ではありません。カタログには大切な注意事項や守るべきマナーのほか、有益な情報がたくさん載っています。キチンとカタログを熟読することが最大のコミケ対策と言えます。カタログをしっかり読んで、楽しいコミケをすごしましょう。それでは、ここらで失礼したいと思います。みなさん、会場で会いましょう。では、ノシ